静岡マラソン 2018 エピローグ
ゴール後、何時もならヘタって座り込んだりするが、今回はスマートフォンを荷物と一緒にしてしまった為、LINEも開けず、どんな状況なのかも分からない。
なので、そのままフィニッシャータオルを首に巻いてもらい、そのまま流れに沿って、清水駅迄歩く。
色々な物貰って、記録賞をとりに。
改めてタイム見ると…遅っ(笑)
何度見ても(遅っ)、変わるわけないので、袋に閉まって荷物を取りに向かう。
荷物受け取り場所が、今一よく分からず軽く迷う(笑)
眼鏡がないと不便で仕方無い…。ボランティアの方に聞いて、やっと辿り着く。
直ぐ様スマホで皆の状況を確認。
きっと凄く早くゴールしてるので、帰っちゃったかなって思ってたら、皆さん待っていてくれた。
みんな好い人だ。
すぐに着替えて、みんなの所に向かう。
青空宴会の始まりだ!!
3日位禁酒してたので、ビールが旨い(笑)
今日の事、これからの事、少し照れながら楽しい時間を過ごした。
そんな時間はすぐ去っていくもの。
皆さんとお別れの時だ。
また、何処かで会いましょうと約束して、この場を去った。
初対面だけど、初めてでないような、約束もない別れ方なのに、本当にまた何処かで会えるような気がした。
繋がるってこと、この事かなって感じた。
皆に別れを告げ、家路に向かう。
電車に揺られて小一時間。ずっと立ちっぱなし…。もう、座りたかった。
そして気付くΣ(゚Д゚;)
帰り、自転車だったよ(笑)
今朝の事だったのに、すっかり忘れてた。
うーん。
電車乗り換えて家まで帰って、車で来て、自転車乗せて帰ろうかなーとか、タクシー拾って明日自転車回収…。
色々と悩んだけど、2度手間は嫌なので(ここらへんが職人、笑)乗って帰ることに。
フルマラソン後に乗れるかなー?。とか、思っていたけど、普通に乗れた。
あ、行けるかもと、家まで6㌔ママチャリ疾走。
太腿痛かったけど、頑張った。
途中坂道は、流石に漕げなくて、ゼーハーしながら手押しで。
そして何時もの川沿いランニングコースに。
そしたら知らないうちに桜が咲いていた。
和むー……。
んな訳がない(笑)
走ってるときより滝汗で、もうくたくたで、乗るのも疲れた。
走れば2㌔なんて、あっという間なのに、ママチャリ重っ。
川に投げたい気持ちグッと押さえてテクテク歩く。
でも、桜の花で疲れてた体も、少しだけ楽になった。
最後にもう一踏ん張りして、家に到着。
長かった1日が終わった。
『パパ、ごーるできたー?』
『うん、出来たよー。はい、その証だよ。』
息子にメダルをかけてあげた。
物珍しそうにじぃーっと見つめて…。
『ありがとう』だって。
それ、パパのだけどな。
でも、こちらこそ、ありがとう…。
静岡マラソン2018 備忘録 ゴール編
久能街道をひたすら走る。
ここへ来れば追い風だと思ったら、向かい風…。
毎年、ここで追い風になったことはない(笑)
30㌔手前の給水で、芍薬甘草湯を飲んだ。
相変わらず不味い…(-_-;)
足つり防止の為だ、味は我慢しよう。
32㌔近辺から、右脇腹背中側がジンジンと痛くなってきた。朝飲んだロキソニンの効果が薄くなってきたみたいだ。
ここまで来たら、薬が先に切れるか、体力が先かの時間勝負。
出来るだけ前に進もうとしたが、時すでに遅く、ペース上げる力も無い…。
暑さと疲れとで奪われていく体力が、尽きかけた頃、後ろから救急車接近。
ボランティアの方々がコースを誘導。
反対斜線を走るよう指示。誰かが倒れたようだ。
今日の暑さだ。脱水症状か熱中症だろう。
通り過ぎるとき、横目で見たランナーの顔は悔しそうな顔をしていた。
無事回復してくれと、そして自分も気を付けなければと、思い直して脚を進める。
が、この頃から右腕が思うように振れず、ダラダラと垂らす形で走る。
少しでも呼吸を乱すと背中が痛む…。
短い間隔で息を繋ぎながら、走っては歩いてを繰り返すようになった。
こんな痛みを背負いながら、後7㌔先のゴールに辿り着けるのか不安になった。
でも、後7㌔!!。たかが7㌔。
もっと長く痛みと走った人だっている。
傷ついた体で走ってる仲間がいる。
そう思うと、痛くても腕を振って前に進んだ。
歩いてもいいから、止まらないで前に進むんだ。
ゴールで待ってる仲間がいる。
ゴールを喜ぶ息子がいる。
諦める理由は、何処にもなかった。
絶対ゴールする、そう決めて最後は止まらずに走った。
フィニッシュゲートが見えたら、ラストスパート。
沿道の声援にありがとうと、心の中では感謝で一杯。
今日、ここを走れたこと、精いっぱいの走りで応えたい。
最後は笑ってゴールした。
振り返って、みんなありがとう。
時間は4時間32分34秒。
過去ワースト1。
でも、悔しい気持ちは少しもない。
自分のベストを尽くせたと思うから。
また、頑張ればいい。
強い意思があれば、いつでもそれは出来るから。
次回、ラストです。