段取り八分
私の会社では、大工が、家具を造作する。
自然素材にこだわった家には、やはり本物の木で作った家具が似合う。ベニヤに単板や塩ビシートを張り付けただけの”既製品”とは、見た目も質感も全然違う。
温かみのある空間には、やはり木のぬくもりが、必要である。
家が出来上がっていく過程で、どうしても先に付けなければならない家具もあり、収まりなどを考えて、先の先まで完成のイメージを膨らませ、加工していかなければならない。
どんなことでもそうなのだが、
「段取り八分」が基本。
何も考えず、段取りも無しで始めれば、必ずどこかで立ち止まる。
その止まったツケは 、必ず後で払うことになる。
そうならない為にも、何事も、準備が大切だ。
現場にいても、家にいても、出先でも、常に自分の現場の収まりを考えて、先の先を考える。
仕事だからでは無く、自分の技術を、高いお金を出して買ってくれた、お客様の為にも、自分が納得できる仕事をしなければならない。
そう考えると自然に、仕事の事を考えてしまう。
不思議とその方が、良い仕事ができ、良い家具が出来上がる。
何事も余裕を持って、行動しよう。
お客さんの喜ぶ顔が見たいから。