見習工と熟練工と棟梁と...
日本全国、大寒波による雪や寒さで各地で混乱が生じている。九州や沖縄では雪が降り、奄美大島では何10年ぶりの降雪。
私が住む静岡県では、雪は降らなかったが、温暖な気候で知られる静岡では、珍しい位の寒さになった。
そんな寒空の中、また新しく社員大工が入社した。年は私と同い年。大工歴もほぼ一緒。
近年、建築業界やハウスメーカーは、職人不足が深刻化している。
高齢化や若者の減少により、職人確保が難しくなってきている。仕事はあるけれど、それを施行する職人がいないのだ。
このままでは、職人不足で仕事ができず倒産なんて会社も出てくるであろう。
そうした現状があるから、社員として職人を確保する建設会社や工務店が増えつつある。
私もその『社員大工』なのだが、私の住む地域では、このスタイルをとっている工務店は数少ない。
今の日本の住宅事情は、空き家で溢れており、新築件数も減ってきている。この先も人口減少に伴い、さらに冷え込む事になる。
建築業界も大寒波が押し寄せてくる時代。
鶏が先か卵が先か?ではないが、生き抜くためには職人がいなければ工務店は成り立たない。また、工務店がなければ、職人も生きていけない。
時代は変わってしまった。
私はただ純粋に、建築を楽しみ、時間に追われることなく、自分の腕を信じ、大工としての道を進みたい。活気溢れる職人で生き続けたい。
そんな時代は、また来るのだろうか?
いや、そんな時代をこれから作るのだ‼。
私に心強い仲間が増えた。
きっと来る。きっと出来る‼。
そう信じて、前に進もう‼