人生のゴール。生きる幸せ。
今週半ば、妹からの久しぶりの電話。滅多に電話してこないので、やな予感。
訃報だった。
妹の旦那の父が亡くなった。
享年68歳。
その方とは、生前一度だけお会いしたことがある。
妹夫婦からのお願いで、もう長くないから…。と言うので、それならば…と、会うことにした。
会社の社長をしていたその方は、本当にもう居なくなってしまうのか?と、思わせるほど、元気な方だった。
お会いした時、余命3ヶ月と言われていたその人は、会社の代表取締役をしていただけあって、そんな素振りさえ感じさせない威厳があった。
それが2年前。まだ、妹のお腹の中に孫がいる頃だった。
きっと会えないだろう、と何度も呟いては、笑っていたそうだ。
それでも、一分の望みを掛けて、手術に耐えうるまで、体の回復を待ち手術をするも、開けただけで、また、すぐ閉じたそうだ。
もう、手の施しの無い常態だった。
≪すい臓ガン≫
静かな臓器と、言われるほど、病状を見つけにくく、見つけたときには、もう、手遅れ…何て事も。内蔵の中では、病気に強いが、治りにくい臓器でもある。
そして今週、空へと旅立った。
余命3ヶ月の宣告から、2年も長く生きられた。最後は自宅で静かに目を閉じた。
葬式に参列した。
もう、数えた事が無いが、何人見送っただろう。
弔辞を聞くたび、込み上げるものが、その人の生き様が目に浮かぶ。
何回、手を合わせた事だろう。
何回、泣いたのだろう。
死んでいく人、生きている人、両者が立ち会う時間。
同じ時間なのに、過ぎてく時間は同じなのに、片方の時は止まってしまう。
その瞬間が、人生のゴールなのか?
そう思うと、今この時が、とても大切で大事な時間なのだと、改めて思う。
後、どれくらい生きれるか何て、誰にも分からない。
けど、残された時間は皆同じなのだから、その時を精一杯、駆け抜けて、生きていきたい。
昨日のラン