部屋とインフルエンザと私…。
インフルエンザになってしまった…。
熱がでて、悪寒もする。
関節も痛い…。
今までインフルエンザなんか、かかった事ないのに。
やはり、同じ屋根の下で二人もインフルエンザにかかっていれば、感染は免れないのだろう。
最初は同居する義兄からだった。
顔が真っ赤で咳き込み、見るからに調子が悪そうだった。
その日は日曜日なので、救急医療センターに行くと言って出ていった。
帰ってくるなり、『インフルエンザだから』
と、部屋に閉じ籠る。
2日後位に、今度は嫁にインフルエンザの兆候。悪寒と怠さが酷いと言う。
病院に行き、検査の結果"インフルエンザA型"
やっぱりと言うか、そうだよねって感じ。
残りは、私と息子、それと婆さん。
何としても、息子だけはならないようにしていても、まだまだそんなことが分からない年。
"ママに近づいちゃ駄目だよ"と、言っても聞くわけがない。
そして義兄が会社に行きだした頃、私に異変が…。
やっぱり悪寒と寒気が走り、熱が出る。
症状が一緒だ。発病が夜中だったので、その夜は、節々が痛くて寝れなかった。
明け方、朝一で病院に駆け込むと、隔離された部屋に案内される。
病院も、インフルエンザ対策で、他の患者に二次感染しないよう配慮している。
ボーっとしながら待つこと20分。
看護婦がインフルエンザ判定キットなるものを持ち出してくる。鼻の中に長い綿棒を挿入し、鼻の奥の鼻水を採取するらいし…。
私は初めてだったのだか、コレが中々痛い…。
綿棒をそのキットに擦り付けると、直ぐに反応し、A型と分かる。
暫くすると先生が来られ、問診からの検査。
この病院に何度も世話になっているので、先生は、『喘息あるから気を付けて』と言う。
私は喘息持ちなのであまり咳き込むと、再発するかもと告げられた。
そして、お会計も同じ部屋で行う。
薬を貰うときも、車の中で受け取って下さいとの事。
ここまで徹底してるとは、インフルエンザに恐怖さえ感じてしまう。
毎年、インフルエンザで亡くなる方もいるので、そこまで徹底しなければならないのだろう。
そう考えると、息子に感染しないように祈るしかない…。